2009/03/13

痛いのいたいの飛んでいけ



「はい、これでもう大丈夫だよ~。うん、そうそう、そうやってにっこり
笑えるなら、もう平気だよね。今度からは、ちゃんと前を向いて歩こうね。
可愛いお姉ちゃんとの約束だよっ」



ここのところ、お腹がきりきりと痛むので困ったものです。
下り坂だったり渋滞してるわけではないのですが、唐突にきりきりが来るので、
何かストレスでも抱えてるのだろうか。
……うーん、そういうものとは無縁というか、鈍いので平気なはずなんですがねえ。



 それじゃあ、またあとでねーと元気に手を振りながら、かなでは階段を下りて
いった。
「さて、お昼も食べたことだし、これからどうしようか。もう少しここで
のんびりしていくか?」
 春の日差しが、千年泉の水面に反射して輝いている。眺めているだけでも、
楽しそうだが、陽菜は首を振った。
「あのね、行きたいところがあるの」
 そう言って、先を歩く陽菜について行くと、次第に見覚えのある道であることに
孝平は気がついた。
「陽菜、この道って」
「もうすぐ、着くからね?」
 その言葉通りに、唐突に道が開けた。前方に見えるのは、大きな洋館だ。
「こんにちは~。伽耶さん、いらっしゃいますか」
 呼び鈴を鳴らし、陽菜が呼びかける。
 ……。返事がない。
「留守、なのかな」
「紅瀬さんの話を聞いて、今日はいると思ったんだけど……もしかして、眠っているの
かな?」
 そんな話をしていると、
 からん
                       ころん
 という音が聞こえてきた。
「この音って、もしかして」
「うん。きっと、伽耶さんだよ」
「……誰かと思えば、陽菜に、支倉か」
 いつもの豪奢な着物を身にまとった伽耶が、屋敷の裏手からゆっくりと姿を見せた。



まさか、桐葉の登場が前振りになっているとは。何でも書いておくものですね。



明日も雨みたいですが、そんな時でもがんばっていれば、きっといいことがあるよね。
だって、「もしも明日が晴れならば」って言葉もありますし(ぉ



それでは、明日もエステルマジカルがんばります。



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