- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/04/28
- メディア: 文庫
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なんとも評価しにくい、というのが正直な感想です。
今回は短編というよりは中編2本の構成になっていますが、どちらも
読んだ後にはモヤっとしたものが残りますので。
・「編集長★一直線!」
生徒会対SOS団(文芸部)という展開ですが、実際は古泉が絡んでいるので
メインの目的は「ハルヒを退屈させないように」です。
見どころとしてはやはり機関誌の内容になるでしょう。
古泉が書く「ミステリー」はさておき、みくるちゃんの書く「童話」は彼女なりの
一生懸命さが伝わってくる作品になっていて、それなりに好感が持てます。
キョンが書いた「恋愛小説」のタネは、小説ならではのトリックが使われていて、
もののみごとにひっかかりました(笑)。
ビジュアル化してしまうとあっさりバレてしまうので、文章のみで有効な
手段ですね。
んで、有希の書いた「幻想ホラー」ですが、これが1番興味深い内容に
なってます。
白状すると、なんだかよくわからんなあ……? という感想になりますね。
これについては、こちらの考察を読まれるとよろしいかも。
個人的に納得してしまったのは、P.134~135のハルヒのセリフ。
一見、ハルヒらしい無茶苦茶なことを言ってるようですが、事実を的確に
言ってますよね。
小説を書くのは簡単なんですよ。
最初につまづくのは書き始めることであり、次につまづくのは書き終える
こと。
この二つを乗り越えれば、誰にだって文字さえ書ければ小説は書けますもん。
ただ、おもしろい小説が書けるかは、また別のお話(笑)。
・「ワンダリング・シャドウ」
これまた、有希ありがとう的な話です。
たまにはみくるちゃんが活躍してもいいのではないでしょうか(わはー)。
カラーイラストがメイド服になっているのはご愛嬌ですよね?
ちなみに、ルソーのことをハルヒが「ジャン・ジャック」と呼んでいるのは、
調べればすぐにわかることなので割愛(えー
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