2006/11/15
(ぷちSS)「さやかからの返信」(夜明け前より瑠璃色な)(穂積 さやか)
まず最初に、このSSはやまぐうさんの
��1月14日付けの小文「達哉からの手紙」を受けたものです。
やまぐうさんのSSを読んでから、ご覧ください。
前略
達哉くん、お久しぶりです。今まではずっと同じ家に暮らしていたので、
こうやって手紙でやり取りするのは不思議な感じがします。
このことだけでも、達哉くんが月にいるのだなあということを実感します。
私も留学していた経験があるので、達哉くんの苦労も少しはわかるつもり
です。いろいろと大変なこともあると思いますが、きっと達哉くんなら
大丈夫。だって、あなたの隣にはフィーナ様がいらっしゃるのだから。
ふたりが一緒なら、どんな道も乗り越えられるのだということをあなたは、
いえ、あなたたちは身を持って私たちに示してくれたのだから。
それで、その、フィーナ様との毎晩の行為についてなのだけれど。
正直に言って、達哉くんはちょっとがんばりすぎているのじゃないかと
お姉ちゃんは思います。
昼間は王族になるための勉強で、夜までなんて。
確かに、達哉くんががんばる気持ちもわかります。愛するフィーナ様を
満足させたいという気持ちはとってもいいことだと思うわ。
けれど、それで達哉くんが倒れてしまうようなことでもあれば、みんなに
迷惑をかけてしまうわ。もちろん、1番悲しむのはフィーナ様だということも
達哉くんにはわかっていることだと思いますが。
ごめんなさい。せっかくお姉ちゃんを頼ってくれたのに、私は達哉くんに
納得のいく答えを教えてあげることが出来ません。
個人的な私の意見は、回数よりも内容の濃さだと思います。
量ではなく、あくまでも質にこだわってみて。
フィーナ様に相談するのは恥ずかしいことかもしれないけど、ふたりなら
納得のいく解答を見つけられると、お姉ちゃんは信じています。
お姉ちゃんも麻衣ちゃんも鷹見沢家のみんなも、達哉くんの味方だからね。
それでは、寒くなってきたので、達哉くんもお身体に気をつけてください。
最後になりましたが、フィーナ様にもよろしくお伝えくださいませ。
かしこ
穂積 さやか
追伸
カレンに元気の出るお土産を持たせました。よかったら使ってね。
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