2010/07/10

「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」 哀川譲 電撃文庫




俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長 (電撃文庫)

俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長 (電撃文庫)






個人的にはおもしろかった、んですがねえ……。





手に取ったのは、本屋でちらりとページをめくってみて、幼なじみに押し倒されて
いるようなイラストを見たからであり、決して回収情報を入手したからではありま
せん。
読み終えたのも、その情報を得る前だったので、そういう意味では素のままで
感想を持つことができたのは、よかったかなと思います。



素の感想はというと、おもしろかったです。
優秀な幼なじみのアリスもいいのですが、やっぱりツンデレ吸血鬼の鑑美でしょ。
いやー、もうたまりませんよ(笑)。
そして、人造人間である雪乃。あれ、お前のご主人様は僕だよね?
でも、わりと冷たくされるのもおいしいなとか(えー



そんな感じで、続きが楽しみだったのですが、その望みはかなわなくなりました。
まあ、設定やキャラが似通ってしまうとしたら、まだ酌量の余地はあるけれど、
文章表現をパクるのはアウトだよね。



正直、読んでいる時はまったく気づかなかったし、後でそれらが記載されていた
サイトを見て、なるほどねと思ったクチですので。
これにより、この作品を素直におもしろいと感じたうちの何パーセントかは、
もしかしたらそのパクリの部位によるものかもと思うと、素直に喜べなくなって
しまいました。



僕も小説は趣味で書きますし、二次創作も書いているので、もしかしたら表現
などが似通ってしまうことはないとは言えませんが、特定の本を参考に書くなどと
いう事はしたことがないし、する気もないので、ただただ残念でしかありません。
まあ、売り物でないから多少は目をつぶってよ、という逃げ道は用意している
ところはありますが、指摘されてそれが正しかったら、たとえパクったつもりは
なくても過ちを認める気持ちは持っています。
もちろん、作者も反省しているでしょうが、読者としては続きが読めなくなって
しまうのが、何よりも残念なのだと、それだけですね。



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