ずいぶん間が空いてしまいましたので、
1回目はこちらから、
2回目はこちらから、どうぞ。
��回目は、この下になります。
撫子学園中を歩き回り、各クラブの部長たちにも協力してもらい、
やっとこさっとこ、上倉先生を捕まえることができた。
「ちっ、仕方ない。今日は時間まで付き合ってやるよ」
「顧問のセリフとは思えませんが……、まあいいです。これでもかって
くらい働いてもらいますからね」
捨てゼリフを吐く上倉先生を引っ張り、美術室の扉を開くと。
きーんこーんかーんこーん……。
無常にも、鐘の音が鳴り響いた。
「というわけで、今日はこれまで。みんな、しっかり片づけして早く
帰るようになー」
はーい、というみんなの声を聞き届けると、先生は踵を返す。
「ちょ、ちょっと待ってください」
「悪いな。今日はこれから職員会議なんだ」
え?
「そういうわけなの。ごめんなさいね、竹内さん。このバカは、私が
懲らしめておくから」
「桔梗先生……」
どうやら、職員会議というのは本当のようだ。
私は呆然としながら、桔梗先生に耳を引っ張られながら歩いていく
上倉先生を見つめていた。
もちろん、つづく
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