2006/12/11

「天使のいない12月」(Leaf)榊しのぶエンド



結局、誘惑に耐えられず「言ってしまう」を選んだら、非常に後味の悪い
展開でした。
修羅場になるかと最初は思いましたが、よく考えたらそんなことになるわけない。
しのぶは透子に知られることを1番恐れていたのだから。
これ、「君のぞ」でいうところの「水月バッド」か「茜バッド」みたいね。
どちらともこれまで通り、みたいな。
そして、バイト中での電話で向かわなかったら。
これまた激しい展開ですな。
正解は、バイトを切り上げて向かうでした。





予想通り、透子にバレてしまいました。
しかも、勘違いも込みの間違いで。
それが1番想像しやすい答えなんだけど、真実を告げるわけにはいかなくて。
結局、しのぶは自らの心を放棄するのでした……。



やっと「好き」という言葉が聞けたのに、心は重ならなかった。
それどころか、交わりさえしなかった。
身体を重ねても、心は重ならず、時を重ねても、想いは重ならず。
それでも。
どんなに平行線でも。
この想いだけは、確かに存在していた。



雪が全てを白く塗りつぶすように、透子もいつかふたりを許してくれるかも
しれない。
けれど、雪は、すぐに汚れてしまうのだ……。
それでも、今だけは。
この真っ白い雪が降っている間だけは。
触れ合っている指先から、ふたりの想いは、心は、重なっていたのだと、
信じたい。



というわけで、榊しのぶエンドでした。
ハードな描写はないものの、心をナイフでずばずばと切り裂かれていくような
気持ちと言いましょうか。
いろいろ考えさせられましたよ。
透子は決してバカなわけではなく、どこまでも透明なのだということも
わかりました。
よし、次こそは透子エンドへ行きます。



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