2006/06/12

私信です



いつか見上げた、あの青空の下で・・・ (マスターうーさん)
��6月11日 涼宮ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)
今回は2本立てですか。お疲れ様です。
��枚目の方は、色が無いのが逆にハルヒの心中を表しているようで、
重いですね……。
では、メイドさんハルヒに敬意を表して、ぷちSSを。



朝比奈さんの着替えに遭遇しないようにノックをすると、どうぞー
というハルヒの声が聞こえたので、俺は文芸部部室のドアを開けた。
…………。
「何つっ立ってんのよ」
俺の目の前にはハルヒがいた。いつものようにえらそうで、いつものように
意味もなく元気そうで、いつもと違うメイド服を着たハルヒが。
「ああ、これ? 今日はみくるちゃんが遅くなるっていうから、たまには
団長のあたし自らお茶を入れようかと思ったわけよ」
悪いものでも食ったのか?
「何わけのわかんないこと言ってんのよ。あんたはいつものように
ぼけーっと座ってりゃいいのよ♪」
なぜか嬉しそうに言うと、ハルヒはポットからこぽこぽとお湯を急須に
入れている。
部屋の中には俺たちふたりだけ。普段は部屋の主のようにじっと本を
読んでいる長門がいないのはどうしてだ?
「あー、有希ならコンピ研に出張中」
だそうだ。
「ちなみに古泉くんはバイトがあるから今日は帰るって」
聞きもしないのにハルヒが答える。
ってことはあれか。この『閉鎖空間』には俺とこいつだけか。
「よし。できたわ」
ハルヒは準備の出来たお茶セットを載せたお盆を軽々と片手で持つと、
すたすたと歩いてくる。
「えっと、ここでつまずくんだっけ」
わけのわからないことを言って、ハルヒは何も無い床につまずいて、
手の持ったお盆を俺めがけて投げつけた。
って、何投げてんだよ!
「ちょっと、なんで避けんのよ」
避けるに決まってるだろうが。
「ちぇっ、みくるちゃんの時は頭からかぶってたのに……」
アヒル口で文句を言うと、ハルヒは椅子に座ってお茶を一気に飲み干した。
なんだってんだ、いったい……。



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