2007/03/11

はるのあらし



家でまったり……しているつもりでしたが、親に買い物に連れていけと
言われたので、昼過ぎにちょっと外出してきました。
お天気は良好でしたが、すべてを帳消しにするかのごとく風が吹き荒れて
おりました。
わー、とーばーさーれーるー(笑)。
こんなふうに風が強いと、そろそろ春なのかなと思うのですけど、
もうしばらくはうちでのんびりしているほうが気持ちよさそうです。



「それでは、本日のメインイベント、『まめまき』をはじめたいと思います!」
 穂積さんの説明が終わると、鷹見沢さんに司会が替わり、皆を庭へ誘導した。
「はい、皆様どうぞ~」
 ミアさんと麻衣さんが、炒った大豆を入れた四角い箱(枡、というらしい)を
ひとりずつ配る。
「これが『まめまき』に使う豆です。本来なら撒いた豆を自分の数え年の
数だけ食べるんですが、さすがにそれは衛生上問題がありますので、撒く前に
ここで食べちゃいましょう♪」
 鷹見沢さんの声に従って、大豆をひとつぶ口に入れてみる。
「……素朴な味なんですね」
 香ばしい風味とともに、カリッとした歯ごたえ。決しておいしいと言える
味ではないが、どこか懐かしい味だった。
「ええ。でも、食べているうちにいつのまにか、一袋空けちゃってたり
するんですよね」
 鷹見沢さんはぱくぱくと豆を食べている。
「そして、またダイエットする羽目になるのだね、菜月は」
「翠~、それは言わない約束でしょ~」
 鷹見沢さんの嘆くような声で、笑いの渦が巻き起こった。
 ふとフィーナ様を見ると、大豆を食べることなく、じっとみつめている。
「どうかなさいましたか、フィーナ様」
「いえ、ちょっと思い出したことがあって」
 と言ってフィーナ様が話してくれたのは、大豆にまつわる思い出だった。
 なんでも、ホームステイに来た頃に、箸の扱いの特訓を大豆を使ってされた
のだそうだ。そのため、大豆を見るとその時のことを思い出すらしい。
「あの時は、まだお箸を上手く扱えなくて。それがくやしかったのでしょうね」
 と微笑みながら、フィーナ様は豆を口に入れた。



はい、今日はここまで。
思っていたよりも長くなってしまって、ちと予定が……。
これは、毎回書く分だけを考えて書いているせいだなあ。
諸々のやりたいことが遅れてしまって、レスが出来なくて申し訳ありません。



それでは、明日もエステルマジカルがんばります。



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