2006/01/19

「半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon」橋本紡 電撃文庫




半分の月がのぼる空〈4〉 grabbing at the half-moon  (電撃文庫)

半分の月がのぼる空〈4〉 grabbing at the half-moon (電撃文庫)






うあ、もしあの未来が現実になったら、僕は多分ショックです……。



おいおいずっと夏目の話かよ? と思うほどに、夏目先生のエピソードが
たっぷりと語られました。
今回の話を読むことによって、やっと今までの夏目の行動に納得がいきます。
きっと、夏目にとって裕一は、昔の自分を見ているような気持ちだったん
だろうなあ。
今回は視点がころころ変わりますが、きっと第四話の十数ページのために
あったのではないでしょうか。
あまりの展開に一瞬息が止まりそうでした。
それと、ひとつの視点に縛られないため……かな。
夏目に入りすぎてもダメだし、裕一だけでもダメ。頻繁に視点が変わる
ことによって、悲しみが急激に溜まるというよりも、じわじわとせり上がって
くるような感じでしたから。



続き、続きが気になってしかたないです。
てゆか、前回の引きから今回のポイントは「最悪の結末」の行方だったん
だけど、これまたうまく引っ張りましたね。
今回の夏目エピソードは必要なことですが、多分僕は、裕一と里香の話が
読みたいんですよ。それは他の人も一緒のはず。
次の巻がすぐ手元にあって、いつでも読める状態というのはとっても
素敵なことですね(わはー



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